2011年7月4日月曜日

They called the band ”The Heartland”

 それは、1980年。

佐野元春をサポートするためにバンドが結成された。

結成当時、固定されたメンバーはいなかった。
結成直前、佐野さんはサックスプレイヤーをさがしていた。
諦めかけていたところ、友人からの紹介で柴田光久と出会う。
ダディ柴田である。

当時のバンドといえば、ギター、ベース、ドラム、キーボード
というのが定番であり、サックスが加わるというのは珍しかった。

しかし、絶対欠かせない存在であった。
佐野さんは、柴田さんを強引に口説き落としたらしい。

そして、バンド名も結成して数ヶ月は名前がなかったらしい。

しかし、ファーストアルバムでアレンジャーを務めた伊藤銀次を
ギタリストにむかえ、高校、大学とバンド仲間だった小野田清文、
小学生の時には、すでにドラムを叩いていたという古田たかし。
彼らが参加することで、徐々にバンドらしいまとまりがでてきた。

ちなみに、初期メンバーの中でもっとも早くから参加していたのは
阿部吉剛だったらしい。

最初のツアー、Welcome to the Heartland Tour では
阿部さん、銀次さん、小野田さん、古田さん、柴田さん、の5人。
その後、西本明が加わった。

"The Heartland"
このバンドのチームワークはすばらしい。
佐野さんとバンドとが一体化して、熱狂的なパフォーマンスを
てんかいしていくその様は、ステージを観たことがあるファンならば
くわしい説明はいらないだろう。

その後、ソロデビューのため脱退した銀次さんにかわり
横内タケや長田進がギターとして参加。パーカッションに里村美和。
ボーン助谷、石垣三十郎らも参加。
最強のバンドへと進化していく。

そして、ハートランド結成から14年。
やれることは全てやりつくしてしまった。佐野さんは解散を口にした。
それは、ザ サークルツアーの途中だった。

10万人を動員したこのザ サークルツアー終了から5ヶ月後の
94年9月15日、ハートランドとのファイナルライブ"LAND HO !"
が開催された。

そして佐野さんは、"The Heartland"との最後の夜をファンとともに楽しんだ。

その夜の闇は優しかったにちがいない。

最後まで読んでくれてありがとう。

ここにきてくれてありがとう。

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