2011年11月15日火曜日

BIG BANG BOOM Daryl Hall&John Oates

 このアルバムを手に取る以前、
その当時、ブリティッシュロックに勢いがあり
正直いうと、そのえんちょうでアメリカのポップス・ロックを
聴くようになっていた。
アルバム"BIG BANG BOOM"も数ある中の1枚だ。
このアルバム以前のダリルとホールのヒット曲や名曲などは、
だいぶ後になって知ることになってしまった。

強烈なビートから始まる"ダンス・オン・ユア・ニーズ"から
そのまま"アウト・オブ・タッチ"にながれこんでいく。
この曲は、ダリルとジョンの共作でありチャート1位を記録している。

"ゴーイング・スルー・ザ・モーションズ "
はぎれのよいリズムにテンションが上がってくる1曲だと思う。

"ポゼッション・オブセッション"
ジョン・オーツをフィーチャーしている。
のちのアポロシアターで行われたライブでは、エディ・ケンドリックと
デビィット・ラフィンを交えてこの曲を披露している。

ポップス、ロックなど
80年代にはいり環境が大きく変わり始める。
やはりいちばんはレコーディング技術の進歩だろう。
極端にいってしまえば、ミュージシャンがいなくてもエンジニアがいれば
音楽がつくれるようになった。

そして、機材にも影響をおよぼしていく。
CDプレーヤーの登場後、その数年後には、CDの販売枚数がLPを超えてしまう。

それとやはり、忘れてはならないのがMTVの登場だ。
MTV開始間もない頃、ブリティッシュロックの勢いがあったが
ある程度落ち着いてくると、自国のミュージシャンたちにきりかえていった。
いわば、アメリカンロックである。
ブルース・スプリング・スティーン、ヒューイルイス&ザ・ニュースなど。
ダリルホール&ジョンオーツもこの時期、活躍していくことになる。

また、『ラジオのオンエア状況も変わっていった。』と
のちにジョンオーツは語っている。
白人デュオでありながら、ブラックミュージック専門のラジオ局で
オンエアされたり、黒人ミュージシャンにカバーされたりと
アーティストとしては、稀有な存在だと思う。

話がそれたが、
"BIG BANG BOOM"は個人的に傑作だと思っている。
前回のアルバムから約2年を要したが、けしてファンの期待は裏切っていない。
いいアルバムだと思う。
ファンなら持っていても"まちがいない"1枚だ。

最後まで読んでくれてありがとう。

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2011年11月14日月曜日

MUSIC FROM THE EDGE OF HEAVEN WHAM !

 ワム!の3枚目のアルバム。

そして、最後のアルバムでもある。

MUSIC FROM THE EDGE OF HEAVENWHAM !

解散までの数ヶ月、マスコミたちは、ふたりの関係をいろいろ書きたてていた。

しかし、ワム!が終わるのは、ふたりの関係のせいではない。
それを知ってもらうためには、アルバム、コンサートを成功させることだ、
と思っていたそうだ。
そのことが、当時のジョージをかりたてていた。

"The Edge Of Heaven"
"イェ イェ イェ・・・"のフレーズとホーンセクションの印象が
強く耳にのこるオープニングナンバーだ。

"A Different Corner"
『この曲は、いつも特別だった。自分の感情、経験を曲にいかして使っている。
この曲は、ケアレスウィスパーよりはるかにリアルになった。』
と、後にジョージは語っている。

"Battlestations"
いままでのワム!にはなかった、新しい雰囲気を感じる曲。

"Where Did You Heart Go"
WAS (NOT WAS)のカバー。
オリジナル曲を知っている人は、かなりビックリすると思います。
このワム!のカバー、バラードしすぎていると思うのだが・・・・・
オリジナル曲の方は、アルバム WAS (NOT WAS)に収録されている。

"Last Christmas"
この曲は、ジョージの両親の家で、アンドリューがTVを観ている間に
書かれたそうだ。
チャートの方はというと、当時"Do They Know It's Christmas"におさえられ
1位にはなれなかった。
またこの曲の印税は、エチオピアの飢饉救済活動に寄付されている。

そしてワム!の活動は、1986年6月28日、ロンドン ウェンブリースタジアム
での解散コンサートを最後に終止符をうっている。

3年という短い期間だった。

アルバム"MUSIC FROM THE EDGE OF HEAVEN"

ワム!の最後の1枚です。

最後まで読んでくれてありがとう。

ここにきてくれてありがとう。

2011年11月13日日曜日

MAKE IT BIG WHAM !

 ワム!のセカンドアルバム。

ファーストアルバム”ファンタスティック”のディスコな雰囲気
とは異なり、それはポップなアルバムに仕上げられていた。

"MAKE IT BIG"

まさに大成功したアルバムだ。

"Wake Me Up Before You Go Go"
ホーンセクションがいい味付けをしている。
母国イギリスで初のNo.1となり、
他の国々でもチャートトップにかがやいている。

しかし、それとはうらはらにジャーナリストたちには、
批判が多かったようだ。

『アイドルになりさがった』とか・・・(笑)

しかし、ジョージいわく、
『スターになった人間が、
ストリートキッズの気持ちを代弁するのはウソっぽい。
だから、デビュー初期のイメージを捨てなければならない』と。

"Everything She Wants"
あまり上手くいっていない結婚生活がテーマに書かれている。
雰囲気が暗い曲だが、傑作曲のひとつである。
ジョージとアンドリューは、この曲の印税をエチオピアの
飢饉救済活動に寄付をしている。

"Heart Beat"
間奏部分の音づくりが印象的。

"Like A Baby"
アコースティックギターのサウンドがたまらない。
すばらしいバラードだ。

"Freedom"
ホーンセクションのアクセントがいい。
いつまでも耳に残っている。

"If You Were There"
オリジナルではない。
アイズレーブラザースの作品のカバー。

"Credit Card Baby"
パーカッション、オルガンなどのかくし味がいい。

"Careless Whisper"
ロングバージョンが聴けるのは、おそらくこのアルバムのみ
ではないだろうか。
この曲は、ジョージマイケルの名前を世界中に広めることとなった。
イギリス、アメリカ、日本はもちろん、ヨーロッパ、南米など・・・
数カ国でNo.1になっている。
そして、イギリスの作曲作家アカデミーはその年の最優秀ソングライターに
ジョージをえらんでいる。
キーボードから始まるメロディーの良さ、ムーディーなサックス。
サックスのメロディーはいつまでも耳に残る。
忘れるメロディーではないはずだ。

このアルバム"MAKE IT BIG"  WHAM !
収録曲が8曲と少ないが、良質なアルバムだといってもいい。
楽しめる1枚です。

最後まで読んでくれてありがとう。

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