ハートランド解散後、佐野さんはさまざまなミュージシャンたちと
セッションをくりかえしていた。
ある意味自由ではあるが、佐野さん自身と一心同体であった
ハートランドメンバーがいなくなった今、自分のつくりたい音楽に対して、
どう具現化していけばいいのか?
問題も多々あったと思われる。
1年以上、レコーディングを続けていた。
なんとか17曲ピックアップし、アルバム"FRUITS"としてまとめあげた。
レコーディングセッションには、小田原豊、Dr.kyOn、井上富雄、佐橋佳幸、
スカパラホーンズなど、
のちのザ・ホーボーキングバンドにつながるメンバーになっている。
なお、小田原さんは、2000年までH・K・Bに在籍し、
2001年からは古田たかしと交代した。
このアルバム"フルーツ"には、いろんなタイプの曲がふくまれている。
言いかえればこのアルバムは、いろいろな発想にあふれている。
本来の佐野さんが、ここにはあるようにも思える。
”楽しい時”などは、大編成バンドで奏でられている。
その音は、実ににぎやかで楽しい。
”水上バスに乗って”では、演奏を"PLAGUES"が担当している。
そして最後の曲、”フルーツ”ではポエトリーリーディングでしめくくっている。
また、このアルバムではストリングスが本格的に導入されており、
ロックンロールからポエトリーリーディング、サイケデリックなど
佐野さんの新しい多彩な世界を感じることができるアルバムだと思う。
佐野元春さんの ”新たな” 1枚です。
最後まで読んでくれてありがとう。
ここにきてくれてありがとう。
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