2014年4月13日日曜日

THE GOLDEN RING / 佐野元春 with The Heartland Live 1983~1994

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THE GOLDEN RING 

佐野元春 with The Heartland  Live 1983~1994

CD3枚組のボックスセット。

ハートランドの解散を記念してリリースされたものだ。

ハートランドは、94年9月15日、横浜スタジアムでのライブ
『ランド・ホー』で、フィナーレを飾っている。

また、タイトルにもなっている"The Golden Ring"という言葉は
”ロックンロール・ナイト”の歌詞の中にも出てくる。

佐野さんは、人々の中にあるイノセンス(無垢、純潔、純真など)を
”瓦礫の中のゴールデンリング”という言葉に置き換えて、詞の中で表現している。

その”ロックンロールナイト”が収録されているDISC3が、個人的にはお気に入りだ。

DISC3に収められている曲は、10曲あるのだが
最後の曲、”空よりも高く(Home)”以外の曲は
The Circle TourとSee Far Miles Tour PartⅡからのライブ音源となっている。

個人的お気に入りのDISC3を少しピックアップしたい。

”欲望” (Desire)

聴きはじめた頃は、なんとなく苦手でスルーしていたが
苦手だったこの曲も近頃になって、やっとまともに耳を傾けるようになった。

重厚なギターで始まるこの曲。

現代は物質至上主義。
真心が何においてもいちばんに勝つ時代ではない。
金や物に執着しすぎるあまり、”もっともっと”とむさぼっている。

現代の人間社会のネガティブな部分をあぶり出し、いやらしい欲望に対して
正面から対峙しながらも、その中でもどうにかして光を見いだそうとしている。
そんなかんじの曲に思える。

”レインボー・イン・マイ・ソウル”

”失くしてしまうことは、悲しいことじゃない”とくりかえしている。

失くしてしまうことは、けして悲しいことばかりじゃない。

”約束の橋”

DISC3に収められているこの曲のライブ音源が、いちばん気に入っている。
佐野さんのハーモニカとダディのサキソフォンが印象的。

”ロックンロールナイト”

物語や曲の展開に壮大さを感じる。
その壮大さは、ライブではまさに圧巻であろう。
名曲であり、ステージでも欠かすことのできない曲。

”ハートビート”

しみるバラード。

佐野さんとハートランドのアレンジがスゴすぎる。
ギターのイントロが斬新だ。
曲後半の女性バックボーカルとサキソフォンのからみもうなりどころだ。

いつまでたっても古さを感じさせない。
ロックンロールナイト同様、物語の展開がすばらしい。

”サムデイ”

The Circle Tour  94年4月24日の日本武道館のライブ音源から。

この曲についての説明は不要だろう。
ファンの大合唱から始まる。
会場の熱いエネルギーがものすごく感じられる。

”空よりも高く”  (Home)

最後をしめくくるには、ふさわしい曲かも。

”もう家に帰ろう” ひとりの男がわが家に向かって車を走らせていく。
男の心情がにじみ出ている、そんな曲だ。

帰るところがあるという安心感。
自分をいやす場所があるという安心感。
やすらげる場所があるという安心感。
家族が待っているという安心感。

"Home"とは、そういうところ。

このアルバム、"THE GOLDEN RING"は
ほとんどの曲が、90年以降に収録されたライブ音源のため
ライブ音源としては、このライブアルバムはより成熟したバンドの演奏が聴ける。

ハートランドの成長の軌跡がつまっている、そんなライブアルバムです。

THE GOLDEN RING

佐野元春 with The Heartland  Live  1983~1994

貴重なライブアルバムです。  


最後まで読んでくれてありがとう。

ここにきてくれてありがとう。

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