2014年3月12日水曜日

OLDER / GEORGE MICHAEL

 96年、3rdアルバム『OLDER』発表。

このアルバムをみつけた時、正直ホッとした・・・・・ような気がした。

90年に2ndアルバム『LISTEN WITHOUT PREJUDICE VOL.1』
の発表をさかいに何の音沙汰もなく、そして多少ゴタゴタしている
とも何かで聞いていた。

そのゴタゴタとは、おそらく2ndアルバムの商業的な問題が
発端となったのではないか?

所属しているレコード会社との関係の悪化。

CBSの経営が、日本のソニーに移ってから両者の関係は悪化する。

彼の言い分はこうだ。

自分をアーティストと認めず、お金を生み出すための、商品を生み出すための
ただそれだけのための『物』としか捉えていない・・・・・と。

しかし、ソニー側は、経営権が移る以前からの契約関係を継続している。

つまり、規定通りに作品の制作を求める権利を持っている。

なんの歩み寄りもないまま、和解などのさわぎではなくなった。

ジョージは、ソニーへの提訴は認められず、移籍希望も認められなかった。
これによって、音楽活動から離れていくことになる。

思えば彼、ジョージマイケルとしての1stソロアルバム『FAITH』は
全米で年間NO.1アルバムとなり、グラミーでも賞をとり
大成功をおさめている。

2ndアルバム『LISTEN WITHOUT PREJUDICE VOL.1』は
じゅうぶんな内容であったと思うし、個人的には好きなんだが
商業的にはよくなかった?らしい。

そこの部分のおりあいが難しいのだろう。

創作問題と商業的な数字。

アーティスト側とレコード会社側
この両者のまさつは、時として避けられないだろう。

しかし、手を差しのべてくれた人物がいた。

スティーブンスピルバーグだ。

彼は、ジェフリーカッツェンバーグ、デビッドゲフィンらと
新会社を立ち上げていた。
そして、その新会社『ドリームワークスSKG』が仲介に入ってくれたのだ。

彼らは、ソニーに対しての違約金などを負担してくれたのだった。

そして、北米ではSKG、それ以外の各国ではヴァージンレコーズに
移籍も認められた。

また、裁判費用などもレコード会社の協力により解決した。

こうしてジョージは、再び創作の場へと戻って来ることができたのだった。

彼の3rdアルバム『オールダー』。

何曲かピックアップしたい。

『JESUS TO A CHILD』そして『OLDER

両方ともバラードなのだが、
ジョージマイケルのボーカルが生み出す深い世界を感じてほしい。
やはり、彼のボーカルはすばらしい。

『IT DOESN'T REALLY MATTER』

なにげに歌ってる・・・・・ような感じ。
このスタイルは新しく思えた。

『MOVE ON』

ジャズ風の曲。
ここでもあらためてジョージのボーカリストとしての技量のすばらしさを感じる。
なんでこんなにハマるんだろう。

『FREE』

当時の彼の心境にちがいない、と個人的には思っている。
"feels good to be free"
この言葉で、アルバムを締めくくっている。

GEORGE MICHAEL  /  OLDER

濃厚な1枚です。

またジョージは、今月にニューアルバムをリリースするそうです。

タイトルは『SYMPHONICA』(シンフォニカ

楽しみです。

最後まで読んでくれてありがとう。

ここにきてくれてありがとう。

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