このアルバムは、世界中を魅了した。
ありとあらゆる壁をとりはらっていった。
思えば80年代初頭、MTVが浸透し始め
ミュージックビデオがなくてはならないものになっていた。
そして、制作の現場にもデジタルの波が徐々に押し寄せていた。
当初、まわりの誰しもが前作『Off the Wall』を超えるとは思っていなかったようだが
『THRILLER』の制作チームは、音づくりのための卓越した技術を持っていた。
また、マイケルもこの頃、曲を量産していた。
マイケルの曲づくりは、譜面を書くのではなく思いついたものを
テープレコーダーに吹き込むといった手法のものだったが
それは、後にスタジオでエンジニアやミュージシャンたちの力をかりて
まとめられていった。
そして、当時のプロデューサー、クインシージョーンズは多数の候補曲の中から
アルバムイメージに合う曲を次々にふるいにかけ、選別していった。
選ばれたものだけが収録された。
しかし、作業は進行するもののマイケルの仕事上の諸事情などにより
実際、『THRILLER』の制作に集中できるようになったのは
期限の数週間前からだったそうだ。
その後、アルバムのラインナップも決まり、制作も進められていき
とりあえずの完成をみるが、試作完成品の試聴は予想に反して最悪で
見直しを余儀なくされた。
検討の結果、編集をすべてやり直すこととなったが
その作業は、いい結果をもたらしてくれた。
だれもが満足のいくアルバムとなった。
そして、1982年11月30日。
アルバム『THRILLER』は発売された。
最後まで読んでくれてありがとう。
ここにきてくれてありがとう。
0 件のコメント:
コメントを投稿